麦焼酎「つくし」の西吉田酒造
西吉田酒造は清酒蔵が並ぶ福岡県筑後地方で、創業の明治時代から焼酎専業だ。代表銘柄の麦焼酎「つくし」の黒ラベルは、2016年の福岡国税局鑑評会の本格焼酎部門で、ナンバーワンの大賞を獲得。福岡でも指折りの麦の造りに長けた蔵である。
麦焼酎・つくし黒ラベルは北部九州王者、白、全麹も
つくしシリーズの代表格は、黒ラベルと白ラベルだ。麦に、麦麹と仕込む原材料は同じ。常圧蒸留で仕上げ、どっしりと深い味わいの黒、減圧蒸留ですっきりとした味にした白と、蒸留法によって個性が違う。つくしには、原料がすべて麦麹の「全麹つくし」も出ている。
女性を口説ける焼酎「つくし」
西吉田酒造7代目の吉田元彦社長は、15分語ることができる焼酎造りを目指している。特別感のあるお酒という意味だ。かつて電車内で遭遇したカップルがきっかけになった。
若い男性が、好きなお酒を語りながら女性を口説いているのを聞いていて、「口説く酒」に焼酎が含まれてないことにがっかりした。そこで「口説ける焼酎をつくってやろうじゃないか」と思ったという。
実は、つくしには、麦焼酎の「古久」がちょっとだけブレンドされている。「フレッシュなおいしさも大事ですけど、古久を入れると味に深みが出るんです」
5年以上の熟成を経た、アルコール度数40度の古久。「40度以上の高アルコールと長期熟成は、芋焼酎にない世界だと思います。麦焼酎は最も貯蔵に向いた焼酎です」
さまざまな原酒のブレンドこそ、焼酎を2倍も、3倍もおいしくさせる秘訣だ。そして、味のブレをなくすことにもつながる。
だが、古久は原酒のままストレートで出荷と決まっている。
15分語れる麦焼酎「古久・筑紫金印」
「何年も前の麦焼酎の造りと、今の造りは違う。製造のやり方が違えば、貯蔵しているかめごとの焼酎の個性も異なるわけです。それぞれのかめで熟成の仕方が違うので、味のブレを楽しめるのが古久の魅力とも言えます」
古久を入れたかめが貯蔵されている福岡県八女市黒木町のトンネルも、「焼酎の貯蔵にはめちゃめちゃ良い」と話す。トンネル内の湿気が、乾燥を防いでくれているという。
「古久・筑紫金印」は、西吉田酒造の数ある麦焼酎の中で、原酒そのものの際立った個性を味わえる。15分間語ることのできる、特別な焼酎なのである。
西吉田酒造
福岡県筑後市大字和泉612番地
0942-53-2229
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