九州焼酎島

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かめ壺仕込み

かめ壺仕込みって何だ?

焼酎瓶のラベルによく「甕壺仕込み(かめつぼじこみ)」と書いてある。代表的なのが、森伊蔵(森伊蔵酒造)や村尾(村尾酒造)だ。

文字を読んだだけでうまそうに見えてくるから不思議だ。しかも、幻の焼酎といわれる森伊蔵が造られるというなら、なおさらだ。ステンレスタンクで仕込み、大量生産するメーカーがある中で、かめ壺にこだわる焼酎蔵も多い。本当にかめ壷に入れることで、うまくなるのか?

かめ壺で仕込む焼酎はまろやか!

かめ壺とは読んで字のごとく、丸いかめである。このかめが地中に埋めてある。地中にあることで温度が一定な利点があるのだ。また、ステンレスにはない、とっても小さな気孔から空気が入るのも麹の発酵にはいい。ある焼酎メーカーの担当者によると、長年使っているかめ壺には気孔に微生物(体にいいやつですよ)がおり、発酵の手助けもしてくれるという。また、かめ壺は焼き物だけに、遠赤外線効果で焼酎にまろやかさを加えてくれるとの話もある。

ステンレスなど金属だと大きなタンクができるので、大量生産も可能。多くの消費者に商品を提供できるメリットもある。でも、昔ながらの製法にこだわる焼酎蔵は、たとえ少量でも、かめ壺でじっくりとうまい焼酎をつくり出す。その造る過程、こだわりなどの物語に思いを馳せるだけで、焼酎の味わいも違ってくるというわけだ。


かめ壺で仕込んだ焼酎を一つ紹介

かめ壺で仕込んだ焼酎を一つ紹介しておこう。その名もずばり「甕つぼ仕込み」(さつま無双)。1次仕込みも、2次仕込みも地中に埋めた500~600リットルのかめつぼで仕込み、発酵を終えたもろみを木樽蒸留機で蒸留したこだわりの焼酎だ。

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