九州焼酎島

焼酎を知る
焼酎の歴史

日本の焼酎の起源

日本の焼酎の起源は、正確な資料が存在しないためわかっていないが、14世紀以降に東南アジアや中国で製造されていた蒸留酒が、日本に伝わったとみられている。

有力なルートが3つ存在している。図と照らし合わせながら見てほしい。

有力な3つのルート

  • 15世紀にシャム(現在のタイ王国)から琉球(沖縄)経由で伝わった説。
  • 15世紀、中国から朝鮮半島を経て、壱岐、対馬に朝鮮の蒸留酒(高麗酒)が伝わった説。
  • 14~15世紀に倭寇(海賊)によって、中国南部から東シナ海をわたって伝わった説。

日本で初めての蒸留酒製造は、沖縄の泡盛とされ、1477年に琉球に蒸留酒があったとの記録が残っている。
鹿児島県伊佐市の郡山八幡神社では、1559年(永禄2年)に補修した際の、大工が残した落書きが見つかっている。内容は「焼酎も振る舞ってくれないけちな施主」。これが、現存する最古の「焼酎」の記述とされる。
中国語で「焼」は熱を加えるという意味で蒸留酒を「焼酒」と表現する。「酎」は濃い酒という意味。