九州焼酎島

焼酎の種類
米焼酎

米焼酎

米を主原料にした焼酎。一般的に上品な芳香とうまみ、甘みがあるとされる。日本酒と同じく、米を使っているので、吟醸酒のようにフルーティーで口当たりも良くさっぱり。素材の味を楽しむ刺し身など日本料理によく合う。

有名な産地は、熊本県南部の人吉・球磨地方。ここで生産される「球磨焼酎」は世界貿易機関(WTO)で産地指定を受けた国際的ブランドだ。

九州焼酎島がすすめる米焼酎5選

米と言ったら、やはり日本人にとっては清酒が頭に浮かぶのだが、米焼酎は爽やかな香りのタイプもあれば、重厚なタイプもあり、実は奥深い。九州焼酎島では、球磨焼酎から選んだ五つの銘柄の米焼酎を紹介する。

しろ

「白岳」を出している高橋酒造の「しろ」。癖がなくすっきりとした味わい。全国に展開しており、米焼酎を知る上ではスタンダートな銘柄といえる。

鳥飼

鳥飼酒造の「鳥飼」はとにかく吟醸酒のようなフルーティーな香りが際立つ。それもそのはず。吟醸麹(58%に磨いたもの)が使われている。

豊永蔵

無農薬・無化学肥料の有機農法米にこだわった焼酎造りをする豊永酒造の「豊永蔵」は人気だ。フランス・ワインの概念である、土壌、気候、風土の個性を大事にするテロワールを取り入れ、有機農業、焼酎造りで実践する酒蔵。そこで生まれた豊永蔵はまろやかな口当たりながらキレを感じる味わい。白ワインのように魚料理によく合う。

大石

長期熟成の「大石」。シェリーやコニャックの樽貯蔵でじっくりと熟成され、まろやかで深みのある味わいである。製造する大石酒造場によれば、球磨焼酎であまりなかった熟成という概念を崩し、創りあげた味という。

球磨の泉

那須酒造場の「球磨の泉」は2013年春季全国酒類コンクール本格焼酎部門で1位に輝いた。1917年の創業以来、もろ蓋麹とカメ壺仕込みにこだわり、口当たりがよく、フルーツ香も心地良い焼酎に仕上がっている。