九州焼酎島

蔵元案内
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長崎

長崎を代表する焼酎といえば、「壱岐焼酎」である。九州と朝鮮半島の間にあるこの島は、麦焼酎発祥の地として知られる。

平坦な地形には県内で2番目に広い穀倉地帯があり、昔から米や麦が多く生産されている。16世紀ごろ、米に比べて課税が厳しくなかった麦を主原料に米麹を使い、アジア大陸から伝わった蒸留法で麦焼酎は生まれた。

壱岐焼酎の特徴は、麦を3分の2、米麹を3分の1の割合で仕込むところだ。大分で登場した麦麹による麦100%の焼酎が全国的に有名となったが、現在、島に7社ある蔵は昔ながらの製法をしっかりと守り続けている。

麦の香りと米麹の甘さが生み出す、独特な味わいは、島で飼育されている壱岐牛や玄界灘でとれる豊富な海産物との相性が抜群。世界貿易機関(WTO)認定の産地呼称となった「壱岐焼酎」は、島民の誇りなのである。

長崎の蔵元のことを知りたい方は長崎県酒造組合壱岐焼酎委員会

  • 天の川酒造株式会社

    壱岐市郷ノ浦町田中触808番地

    0920-47-0108

    代表銘柄「天の川」は25度から40度までの商品をそろえている。「壱岐美人」は10年古酒をブレンドし、アルコールを20度に抑えた。麦の風味とほのかな甘みがある。

  • 有限会社山の守酒造場

    壱岐市郷ノ浦町志原西触85番地

    0920-47-0301

    「山乃守」はアルコールが25度~40度と選べる。かめ仕込みで常圧蒸留。おすすめの水割りで麦の香りを楽しみたい。

  • 玄海酒造株式会社

    壱岐市郷ノ浦志原西触550-1

    0920-47-0160

    人気銘柄の「壱岐スーパーゴールド」はホワイトオーク樽で貯蔵・熟成させ、琥珀色が美しい。芳醇で華やかな香りは、ぜひオン・ザ・ロックで楽しみたい。「壱岐」はお湯割りがおすすめ。

  • 重家酒造合名会社

    壱岐市石田町印通寺浦200番地

    0920-44-5002

    看板商品は甕壺仕込みで貯蔵熟成させた「雪洲」。アルコール度数は25から40度まで選べる。35度、40度の商品は氷をグラスに落として、酒そのものを味わいたい。

  • 株式会社猿川伊豆酒造

    壱岐市芦部町深江本村触1402-1

    0920-45-0220

    代表銘柄は「猿川(サルコー)」。カメ壺仕込みで25~40度までアルコール度数はさまざま。あっさりとした口当たりで、「麦こがし香」が漂う。

  • 株式会社壱岐の華

    壱岐市芦辺町諸吉二亦1664-1

    0920-45-0041

    社名と同じ「壱岐の華」はアルコール度数20度~40度まで、幅広くそろえている。深い香りとまろやかな口当たりを楽しみたい。

  • 壱岐の蔵酒造株式会社

    壱岐市芦辺町湯岳本村触520

    0920-45-2111

    女性の顔が全面に出たラベルが個性的な「壱岐っ子」は、減圧蒸留ですっきりと飲みやすい焼酎。「壱岐の島」は食中酒におすすめだ。