九州焼酎島

焼酎を知る
製造工程

製造工程

本格焼酎は、原材料や地域によって、製造の仕方は多少違ってくる。

一般的には、米麹(麦麹)に、水と酵母を加えて発酵させたもろみ(一次もろみ)に主原料の芋、麦、米などを追加。発酵熟成させたもろみを単式蒸留機で蒸留して抽出することで出来る。

原料の処理

原料を洗浄したり、皮をむいたりする。
焼酎の原料は麹(こうじ)と主原料に分けられ、主原料によって焼酎の種類が決まる。
麹には主に米が使われるが、最近は大分などで麦麹を使用することもある。


製麹(せいきく)

原料米(麦)に麹菌を植え付け、麹をつくる。 麹には、白麹、黒麹、黄麹がある。


一次仕込み

麹と水に、培養した酵母菌を加える。 酵母を大量に培養し、二次仕込みに必要な酵素、もろみの腐敗を防ぐクエン酸の溶出を目的にする。 沖縄の泡盛は一次仕込みのもろみを、蒸留する。


二次仕込み

一次仕込みのもろみに、主原料と水を加え、さらに発酵させる。一般的に主原料が芋なら芋焼酎、麦なら麦焼酎になる。


蒸留

本格焼酎は単式蒸留機を使う。蒸留には昔ながらの常圧蒸留と、減圧蒸留がある。 常圧は原料本来のうま味や香りが楽しめる。 減圧は低温で蒸留するため、常圧に比べ口当たりがさっぱりして癖のない仕上がりになる。


熟成

タンクやかめなどで寝かせることで、アルコール分と水が馴染み、まろやかな味に変化していく。 3ヶ月~6ヶ月が初期熟成(刺激臭味の減少)、6ヶ月~3年を中期熟成(風味、香りが安定し、まろみが増加)、3年以上を古酒化期(まろみが増加、固有の風味、香りが形成)とされる。


取材協力 さつま無双

昭和41年、鹿児島の県・市・各機関からの「焼酎を全国へ広めてほしい」という要望をうけて、鹿児島県酒造協同組合傘下の各業者の協力により創設。 「鹿児島にふたつとない」という意味の「無双」 の名前は、鹿児島を代表するにふさわしいと県民からの一般公募で決められた。


隣接する売店「無双蔵」では、豊富な銘柄の焼酎を取り揃え、試飲しながらじっくりと好みの焼酎を選ぶことができるほか、 ここで紹介した製造工程をスタッフの解説を交えながら見学することもできる。
また、オンラインショップではさつま無双・三和酒造の焼酎をレギュラー商品から季節限定商品、無双蔵限定商品まで購入可能で、全国各地に向けて発送している。