九州焼酎島

焼酎人
鹿児島は焼酎で乾杯します

「呑む人」たちが、たくさんの「好き」を語る。
~ 2017本場大島紬クィーン 四位笙子(しい・しょうこ)さん ~

毎日の晩酌は本格焼酎という人たちがいる。選ぶ理由はさまざまだ。
甘い香りに惹かれる人、お湯割り、水割りと気分で楽しみたい人、糖分ゼロで健康に気を使う人。
焼酎を「呑む人」たちが、たくさんの「好き」を語る。

大島紬の着物を着て、お店のカウンターで焼酎を

大島紬はとっても魅力的なものです。実際に着物を着ていると、いろんな方に「やっぱりいいわねぇ」と言っていただけます。大島紬の着物を着て、お店のカウンターで焼酎を飲んでいる姿って、絵になると思いませんか。そんな光景がいつでも見られるようになってほしいと思って、大島紬を広める活動をしています。

「鹿児島が大好き」

私、鹿児島が大好きで、ずっと鹿児島に住んでいても飽きないなと思っているんです。旧薩摩町(現・さつま町)で小学校まで育ち、その後は鹿児島市内に。これまで鹿児島県を出て生活したことがないんです。一度、鹿児島を出て、外からの視点を持つのもいいんでしょうけど、「やっぱり出る必要はないわ」って感じる出来事がありまして。

たまたまご縁があって、MBCラジオのレポーターをさせていただいてことが、私の人生を変えました。ラジオカーを運転して県内各地の魅力を現地から発信するレポーター。地元ネタを取材すればするほど、すばらしい魅力にあふれている県だなと実感し、鹿児島愛がどんどん深まっていったんです。日本全国を飛び回っている方と比べたら、私の世界は狭いんですけど、ずっと鹿児島にいても飽きないなという気持ちになってしまって。

めちゃくちゃ鹿児島の歴史って面白い

レポーターの後は、これまたご縁があって、「薩摩こんしぇるじゅ。」という観光ガイドに。それまで全く興味がなかった歴史を勉強してみたら、めちゃくちゃ鹿児島の歴史って面白いんです。焼酎なんかも、島津斉彬公が絡んでいたりとかして。歴史、文化、人、自然、食のすべてがそろっている土地なんだなと感じて、ますます鹿児島を出る気がなくなりました。

乾杯の時は焼酎

「薩摩こんしぇるじゅ。」で、県外から来られた観光客に、焼酎をおススメするときにも役立っています。普段は日本酒を飲んでいる関東圏の方も、いろんな銘柄や飲み方を提案すると「おいしい」と好評で。“飲まず嫌い”だったと言ったらいいんでしょうか。「焼酎はちょっと・・・」と苦手にされていた方も、焼酎の魅力にハマって、お土産に買って帰られる例が結構多いんです。焼酎は鹿児島の魅力の一つだな、と実感しますよね。

宿命

私、これまで人生を流れるように生きてきたんですけど、最近、進むべき道の転換点で、何かに導かれているのかなって気がしているんです。生まれ故郷のさつま町で観光夢大使に任命されたのも、その一つです。みなさんに「黙れ!」と言われそうですが、私は「かぐや姫」なんです(笑)。
なぜかって? 笙子の「笙」の漢字は、「竹」から「生まれる」と書くでしょう。鹿児島県は竹林面積が日本一で、その中でもさつま町は「竹の里」と呼ばれるほど、豊かな竹林があります。さつま観光夢大使になったのは、宿命じゃないのか、と感じています。

鹿児島のすばらしさを県内外の方に伝えていく

だから、私には、鹿児島のすばらしさを県内外の方に伝えていく役目があるんじゃないかな、と思っています。2018年のNHK大河ドラマは「西郷(せご)どん」ですよね。ドラマの効果で、観光客が増えれば、必ず焼酎にも光が当たると思います。もちろん、私がPRしている大島紬にも。歴史、文化、人、自然、食と、本当に鹿児島の魅力は果てしないな、と感じます。そして、その魅力を発信していきたいな、とも。

やっぱり、私は鹿児島を出る気はありません。結婚する男性の条件は、絶対に鹿児島在住者であることです(笑)。

 


プロフィール

四位笙子(しい・しょうこ)さん

1987年生まれ。鹿児島県さつま町出身。鹿児島大学を卒業後、保険会社を経て、2013年4月から1年間、MBCラジオポニーメイツを務める。2014年にまち歩き観光ガイド「薩摩こんしぇるじゅ。」に。現在、さつま観光夢大使、2017本場大島紬クィーンとして、多方面から鹿児島のPRを行う。鹿児島に根ざしたリポーター・司会者としても活動中。