インテリアになる芋焼酎「須美礼」
九州焼酎島を運営している株式会社エージェントプラスが芋焼酎の銘柄をつくり、販売を始めた。その名も「須美礼(すみれ)」。
ホームページ制作などデザインを得意にする会社なので、まずは瓶の見栄えに、徹底的にこだわってみた。芋焼酎の味については、どの焼酎蔵も、気合を入れて造っているから、うまい。だけど、ラベルなどのデザインは、そこまで力が入っている感じがしない。
だったら、他にはない外見にこだわった芋焼酎をつくってみても面白いのでは。「女性のお客さんは、まずパッケージから」と初代ミス薩摩焼酎の森万由子さんも言っていた。自宅やお店のインテリアとして喜ばれるものをつくってみることにした。
深い青「瑠璃色」に輝く芋焼酎「須美礼」
そこで登場したのが、瑠璃色(るりいろ)の瓶だ。紫がかった深い青色である。瑠璃色の瓶は、一般的な茶色などの焼酎瓶よりも、値段が高い。そのためか、焼酎ではほとんど、見ることがない。
だけど、美しい。深く吸い込まれそうな青色。コスト度外視で、美しさを取ることにした。
ラベルは、不死鳥をモチーフにした。2000年初頭の焼酎ブームが去り、消費が低迷気味の焼酎界が再び、不死鳥のようによみがえることを願って。市松模様を背景に置くことで、レトロモダンな雰囲気を出してみた。絵は画家、書は書家と、エージェントプラス所属のプロが手がけている。
紫芋使用で、味も他とは違った芋焼酎「須美礼」
芋焼酎に使用する芋は、一般的には黄金千貫が多いが、あえて紫芋のムラサキマサリを選定。フルーティーな香りを残しつつ、爽やかな飲み口を目指して白麹で仕込んでいる。「さつま芋は地中になるフルーツ」という蔵元がいるくらい、ムラサキマサリの果実香はすばらしい。
芋焼酎「須美礼」の製造は、ブレンド技術に定評のある、さつま無双にお願いした。水割りか炭酸割り(ハイボール)にして飲むことをおすすめしている。
須美礼は「恵比寿酒店」のネット通販で取り扱っている。
http://ebisu.ltd/shopdetail/000000000015/