九州焼酎島

2016/11/22

ゆったり焼酎日和 | 「なかむら」は蜜の味?

一般人の舌が届ける焼酎テイスティングノート

第2段は芋焼酎の「なかむら」である。

なかむら、芋焼酎、九州焼酎島、プレミアム焼酎

芋焼酎好きで「なかむら」の名を知らぬ者はおらぬだろう。今やプレミアム焼酎の一つとして、一度呑んでみたいとあこがれる人も多いと聞く。

この「なかむら」も万膳酒店で入手した。3000円弱。正規の価格だろう。ちなみに、鹿児島市内で「なかむら」を定価で1本から買える店を見つけた。その店は今後、焼酎人で紹介したい。

まずはストレートで舐めてみた。

甘い! まるで、芋の蜜を舐めているようだ。アルコールっぽさを、さほど感じなかったのが不思議である。そもそも本格焼酎は蒸留酒だから糖質ゼロのはずなんだが、何でこんなに甘いの?

次は水割りにしてみた。

もう、これは鉄板やろ! 個人的には飲んだ後の余韻がいい。あくまで個人の感想なんだが、バニラのような香りが鼻を抜けていく。このバニラ香は、僕がうまいと思う焼酎を呑んだ後に感じる香り。それが「なかむら」から感じられた。

最後にお湯割りにしてみた。

もう、間違いありません。何がって? うまいに決まってる。芋の甘い香りがぷわ〜んと漂い、胃に温かい液体が流れ込む。体中が温まってきた。

なかむら、芋焼酎、九州焼酎島、プレミアム焼酎

「蜜」の秘密を聞いてきた!

実は、アルコールっぽさをそれほど感じず、蜜のような甘さの秘密は、中村酒造場に行って聞いてきた。

焼酎造りの集団「阿多杜氏」の現役最後の1人、81歳の伝説の造り手がいる蔵。30歳の熱き跡取り息子が名人の技を学び、酒質の向上に努めている。

伝説の杜氏が率いる蔵人たちが情熱を傾けた芋焼酎が「なかむら」なのである。

うまいに決まっている。

 

 


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