九州焼酎島

焼酎島,おすすめ,麦焼酎,古久,喜多屋,与作
2018/04/10

喜多屋〜福岡の麦焼酎・古久の蔵紹介

日本酒蔵が造る個性豊かな古久

焼酎でも北部九州ナンバーワンに

福岡県八女市の喜多屋のメインは、清酒である。世界的権威のある競技会でチャンピオンに輝いたこともある、日本酒造りの技を持ちながら、実は本格焼酎造りの技術力も高い。北部九州の酒蔵が参加する、2017年福岡国税局酒類鑑評会の焼酎部門で、麦焼酎「喜多与作」が、ナンバーワンの大賞に輝いた。

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原田さん

光の当たらない喜多屋の焼酎部門

普段はあまりスポットライトを浴びることのない焼酎造りの部署。貯蔵庫には暗闇に、ずらりとバーボン樽に詰められた焼酎の原酒が寝かされている。「喜多屋といえば日本酒なので、正直、肩身は狭いですね」と笑う前杜氏の原田直さんも、「久しぶりに、焼酎に日が当たりましたね」と喜んだ。

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大賞の新酒「喜多与作」、樽長期熟成麦焼酎の「是空」「吾空」

原田さんは技術研究室の室長を務める傍ら、焼酎造りのまとめ役も担う。「喜多屋の焼酎は小規模で丁寧な造りが特徴ですかね」。日本酒蔵だけに、香り高い酒をつくる技術には長けている。技や酒造りに対する考え方を、焼酎造りに応用し、世間から高評価を受ける本格焼酎をつくり出してきた。

福岡の人にはなじみが薄いかもしれないが、樽貯蔵で長期熟成麦焼酎の「是空」「吾空」など、「空シリーズ」は、東京方面で人気が出ている。

国税局の鑑評会の大賞受賞酒「喜多与作」は、樽やかめなどで寝かせる前の新酒。なめらかでありつつも、原料の麦特有の香ばしさも感じさせるバランス良い焼酎だ。出品用に名前を使っただけで、普段販売している「喜多与作」の中身とは違うという。

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焼酎用の減圧蒸留器を生み出した喜多屋

喜多屋は本格焼酎の減圧蒸留器を開発した会社として知られる。ただ、現在は常圧蒸留をメインで造っている。常圧の方が、より原料の個性が出るからだ。福岡県産の大麦「はるしずく」を使い、麦特有の甘みを出すことに注力する。

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喜多屋のイメージを覆す「キャラ」が濃い古久

普通は蒸留した原酒を寝かせ、ブレンドして、味を整えて商品化する。ただ、「古久与作」の場合は、ストレートの原酒を5年以上かめで熟成させたもの。尖った個性がもろに味わえる。

原田さんは「クセがありつつ、長期熟成によって麦焼酎のうま味の部分がギュッと凝縮されたのが古久です。ストレートの原酒なので、年によって味わいが違うのも特徴です。年ごとに飲み比べてみるのも、面白いと思います」と話す。

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確かに、「古久・与作」は、独特の香りが鼻を突く。きれいな味わいの日本酒を造る、喜多屋のイメージを想像している方は、良い意味で期待を裏切られるだろう。

口に含むと、個性豊かな麦の甘みが広がる。円熟の味わいと言ったらいいだろうか。飲みごたえがある。

 

喜多屋

http://www.kitaya.co.jp/

福岡県八女市本町374番地

0943-23-2154

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