九州焼酎島

焼酎の種類
胡麻焼酎

胡麻焼酎

胡麻を原料の一部に使い、風味をつけた焼酎。 福岡県久留米市田主丸町の紅乙女酒造が1979年に発売した。麦を主原料にし、厳選した胡麻を加えた焼酎で、焼酎は長期熟成させることでまろやかな口当たりとなり、胡麻の芳醇な香りも楽しめる。

おめでたい焼酎、「紅乙女」

紅乙女酒造では焼酎を「祥酎」と呼ぶ。「祥」は「おめでたいしるし」という意味を持つそうだ。そんな胡麻焼酎を紹介する。

まず、上位ブランドの「紅乙女ゴールド」。JR九州の豪華観光寝台列車「ななつ星in九州」で提供されているだけに、高級感にあふれている。長期貯蔵でやわらかい味わい。そして口に含むと芳醇な胡麻の香りが広がり、後を引く余韻が楽しめる。胡麻の焼酎を飲んだことがない人は、その味の奥深さに驚くだろう。 アルコール度数は38度と高め。ストレートもよし、ロックもよし、水割りもよし。贅沢な気分に浸りたい時は、ぜひおすすめしたい。

スタンダードな「紅乙女」はアルコール度数を25度に抑えている。それでも、胡麻の風味は楽しめる。

黒胡麻を黒麹で仕込んだ「黒ごま祥酎 紅乙女 黒角」は、ちょっと違った紅乙女の風味を感じられる。

フレンチオーク樽の貯蔵酒をブレンドした「月読の雫」は樽貯蔵特有の薄い琥珀色。まろやかで、胡麻の風味が鼻を心地よく抜けていく。

ワインなどで知られるメルシャンも熊本の八代工場で金胡麻や黒胡麻を使った焼酎の製造・販売を始めている。